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2009年4月 2日 (木)

火星ダークバラード/上田早夕里

文庫版もハードカバーも読みました。
個人的には、ハードカバーの方が好きです。

どちらの味付けがすきか…という意味で。
物語の核はそのままです。
(確かに、言葉の一つをとっても計算され、
 キャラクターの動きもよく、使いどころを外していないのは文庫本だし
 水島の愚直なガンコっぷりも、文庫がいい。
 ラストがぜんぜんちがうけど、物語の核心には影響なし。
 なので、“味付け”の好みの差…です)


上田さんというひとは、キャラクターにも読者にも、
どのような解釈をしても 辛い思いをさせるなあと文庫を読んだ時に思いました。

これからはネタバレですが

神月を最初に撃ったのは誰か、一番肝心だと思われる部分を
文庫本版では書いていない。
そのことを証言できるのは、ジョエルだけで。そのジョエルも、
最初に撃ったのは誰か分かってないのでは、真相は闇の中
追い詰められて状態で、どこを向いても答えがないという状況は
かなり辛い。

どちらか確定させてもそうでなくても、物語の核心には影響はない
けど、
主人公にしても、読者にしても、どんな解釈をしても胸にしこりが残る
それでも、そういう物を抱えながら生きて行かねばなら無いのが人間なのだ。
…と言われている感じがしますね。

この物語は、水島の逃れられない業が中心としてあるので、読後感のもやもやは仕方なかろうかと…。
ジョエルを最後に登場させたのは、↑を描きたかったからじゃないかな。

しかし…小包を最初に開けようとしたのは自分だって、水島自身に言わせるよりは
アデリーンに言わせたほうが好きだな。
そういう点でも、ハードカバーのほうが好き。

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